手術用顕微鏡を利用した根管治療①(5)セレック e-max クラウン

こんにちは!西新宿五丁目デンタルクリニックです。

今回は今までの治療の最後の章にあたります、セラミックの被せ物『e.max』をセレックシステムによって作成し、接着したケースのお話です。

前回はファイバーコアを築成し、仮歯を作成して根管治療後の歯の補強及び咬合や歯肉に対してのリハビリを始めていきました(患者さんからの症例発表の許諾を得ております)

仮歯を仮づけしてから一週間たち、違和感もなくお食事をできているそうです。

仮歯を外した状態で、歯肉の状態も良好ですので土台を仕上げて型取りしました

当院ではセレックプライムスキャンを使用して、お口をスキャンして型取るので、従来の型取りは不要となります。

精度も高く、不快感も少ないため患者さんからは好評です。

あとは、仮歯を戻して当日は終了しました。

今回は、『e.max』という素材を使用していきます。

この素材は強度が高く、歯の自然な色味が出ますので当院では使用頻度は高いセラミックになります。

作成方法は、まずセレック上で歯の設計をいたします

 

設計が完了したら、削り出しの機械(ミリングシステム)にてセラミックを作成していきます

紫のブロックがあり、これを削り出していくのです

歯の色味の妙や艶出しをするデザインを行い、焼成する機械を使用すると、歯の色をしたものが完成します。(この辺りはまた別に記載いたします。)

そうして完成したセラミックを接着いたします。

セラミックと歯に接着しやすくなるコーティングを行い、接着動作を行いました。

この際、チューブ上の防湿の機会を使用するのがとても大切で、接着力が大幅に代わり、

セラミック修復の予後の鍵となります。

こうして治療が完了いたしました!

現在、この患者さんは問題なくセラミックを使用しお食事ができているようです。

今後とも経過を追っていきたいと思います。

 

よろしくお願いします。