歯牙移植について〜①移植って可能なの?

こんにちは、西新宿五丁目デンタルクリニック

院長の小坂井です.

皆様は自分の歯がダメになってしまったときに、どのような治療が存在すると思いますか?

インプラント、ブリッジ、入れ歯…などさまざまな治療方法がありますが、自分の歯を失う部分に移植できることをご存知でしょうか?

意外と知られていない選択肢

『歯牙移植』

もし失われてしまった歯の部分に、使用していない、またはいつかは抜かなくてはならない自分の歯が使えるとなったらこんなに良いことはありません!

私は、これまで多くの移植症例を行い、その有効性を多く感じていますので

これからブログにも紹介させていただきたいと思います!

初めに歯牙移植についてのメリット、デメリットからお話ししていきます。

①メリット

1、使用していない、または不必要な部分の歯を使用できる

2、アレルギー反応が起こりにくい

3、他の歯を削らないことが多い

4、歯根膜(歯を支える靭帯のようなもの)があるため、咬合のコントロールがしやすく、噛んだ感覚を感じやすい

5、インプラントに比べるとコストがかかりにくい

デメリットは

1、予知性は確実では無い(平均80%前後)

2、適応条件が限られている(移植サイドに骨があるかないかなど)

3、ドナー歯(移植する歯)が抜くのが困難な場合や割れてしまった場合は難しい

4、外科処置なので、リスクの高い患者さんには難しい(喫煙なども含む)

5、治療期間が2〜3ヶ月に及び食事に気をつけないといけない期間が長い

6、患者さん自身の管理によっては、歯の脱落の可能性もある

7、難易度が高く、術者の習熟度によって成功率が左右する

などが挙げられます。

予知性の高さでいえばインプラントには叶わない部分もありますが、それを上回るメリットもあります。
インプラントの前処置として、歯の移植をすることで、骨や歯肉が復活させていくという方法もあります。

非常に魅力的な歯牙移治療。

意外と治療の選択肢としていない医院も多く見られます。

自分の歯が残せないと知った時、いかにショックかという事は
当院にセカンドオピニオンでいらして下さる患者さんから痛いほど伝わってきます。

自分の一部がなくなってしまうかも!という喪失感は計り知れないものがあります。
でも、時間は元に戻りません。保存できないという診断は覆らないことが多いのです。

しかし、自分の歯を使えるという提案がある事は、救われたと患者さんから言われた事があります。
適応条件がかなり限られますが、整うならば非常に魅力的な提案となります!

もしご相談等あれば、お気軽にご相談ください!

これからは、当院での実症例をご紹介していきます(患者許可済み)

 

西新宿五丁目デンタルクリニック

小坂井 竜也