歯牙移植について〜右下6番に親知らずを移植した症例(総括)〜

こんにちは!西新宿五丁目デンタルクリニックです。

今回は、当院で行なった歯牙移植の実際のケースの一連の流れの紹介です。

詳細を知りたい方は各ブログに記載していきますのでそちらをご覧いただきたいと思います。

(やや出血等ある写真もあるため、苦手な方はご注意ください)

当院に右下の奥歯の虫歯を放置してしまい、治療の続きを希望された方が来院しました。

診断の結果、右下6番の歯は虫歯が大きすぎて保存不可能と診断になってしまいました・・・

根管治療中の中断は本当に怖いですね

幸い、右上の親知らずが残っていたので、移植治療についてお話ししたところ患者さんは希望されました!(上の1番奥の歯)

CTスキャンの結果、右上の親知らずは保存不可能な部分に適合可能であることがわかりましたので

早速、右上の親知らずのレプリカを3Dプリンターにて作成しました。

このレプリカを元に、移植側の穴の適合を合わせていくので、親知らずを抜いた後すぐに移植できるので、治療の成功率を格段に上げることが可能になります!

それでは右下6番抜歯⇨右上8番の移植を行います。

まずは右下6番抜歯を行い,親知らずのレプリカを試し入れして、骨の部分を合わせていきます。

適合があったら親知らずを慎重に抜歯してすぐに右下6番に移植します。

歯牙レプリカと比較しました。

概ね一致しましたので、親知らずを埋入し、適合はぴったりでしたので

糸等で固定しました。(噛み合わせ調整済み)

レントゲンでも問題ありません。

当日の処置はこれで終わりです。

一週間後、固定を除去しました。

この時点で歯の揺れはかなり少なかったです!

一ヶ月後、ほぼ歯の揺れがなくなったため、移植歯の根管治療を行います。

これは、移殖した歯は神経が死んでしまうため、放置していると体が異物と判断し歯の根っこを吸収してしまうからです。(根未完成歯を除く)

順調に根管治療も終わり、ファイバーコアという土台を立てて、仮歯を作成し、様子をみていきました!

一ヶ月様子を見て、全く問題なく食事でも使用できていたため、

セラミッククラウンにて最終修復を行いました!

綺麗にセットできました!

レントゲン、CTです

 

 

かなり骨もできてきており、実際はもっと骨ができていると推測されます!

治療スタートから最終のセラミックまで合計位4ヶ月という短い期間で治療が終えられ、患者さんも大変喜んでくださり、非常に有意義な症例となりました!

移植した歯は今後経過観察を続けていきます!

西新宿五丁目駅前にある

西新宿五丁目デンタルクリニック

小坂井 竜也