こんにちは!
西新宿五丁目デンタルクリニックです。
前回は主に移植治療における歯牙レプリカ有効性と実際についてお話していきました。
今回は、実際の移植歯埋入〜根管治療についてお話ししていこうと思います。
おさらいから入ります。
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まずは歯牙レプリカを作成して、移植側に適合させていきます。
移植歯の右上親知らずを抜歯し、歯牙レプリカの適合を確認して抜歯窩に埋入
咬合を削合し固定しました。
一週間後、固定を外し他時点で歯の動揺もかなり少なくなり、予後に期待をもてそうでした!
そして次回から根管治療が始まります。
このままで、一見問題なさそうですが、移植歯は抜歯時に神経自体が死んでしまうため、このまま放置すると、体の反応により移植歯の根っこが吸収されてしまう場合や、移植歯周囲の骨が吸収され定着せず脱落してしまう可能性があるのです・・・(根未完成歯なら、そのままでも歯根は成長する可能性があります)
今回は移植後の状態がよいので早めの根管治療を行いました!
そして根管内をきれいにしたあと、歯の根っこに最終的なお薬を充填しました(根管充填)
その後、歯の根っこの治療が終わったので歯の上部の治療となります。
ファイバーコアという土台をたて、仮歯を作り1ヶ月用紙を見ていきました。
ここまで2ヶ月半ほどかかっていますが、レントゲン上でも骨ができており、
移植歯の予後の良好さが認められました!
下の歯は大体、術後一ヶ月〜二ヶ月程度で大体予後がわかってきます。
特に一ヶ月の食事制限(右下でお食事をなるべくしないでいただく)という制限もあるのですが、
この患者さんはここも乗り切ってくださったので非常に良い結果が出たと思われます。
次回は、最終的な被せ物の治療になります。
よろしくお願いします。