こんにちは。
西新宿五丁目デンタルクリニック
院長 小坂井竜也です。
これまでは虫歯の大きさの4段階についてお話してきました。
今回はこの治療の根幹部分
神経を取るとどうなるのか?
そして
神経を残す意味は何か?
についてお話します。
「神経を取るデメリットなんて聞いたことがない」
という方がほとんどだと思います。
この理由も後ほどお話ししていきます。
1、神経を取るデメリット
① 歯が割れやすくなる
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「神経を取ると歯がもろくなる」
とよく言われます。理由としては
・血液供給がなくなる
・歯質の水分量が変化する
などが挙げられます。
最近では、
“神経がないから脆くなる”というよりも、
神経を取るまでに歯質を大きく失っていることが問題
という考え方が主流です。つまり、
もともと虫歯で歯が大きく失われている+根管治療のためにさらに歯質を削る
結果として、破折リスクが治療の構造上高くなってしまうのです。
② 二次う蝕に気付きにくい

これは本当に厄介!!
神経がない歯は、痛みという警告を失います。
被せ物の内部で虫歯が進行しても、自覚症状が出ない。
気付いたときには、
被せ物が外れる⇨歯が大きく崩壊している⇨保存不可能
というケースが少なくありません。
なんなら若い患者さんの歯を失う原因のNO1と体感しています。
神経をとって痛みがなくなり、放置して歯医者に行かなくなったが、歯が欠けたからみてほしい。
そんな内容で来院された若い患者さんの歯が、手遅れな状態を今まで多くみてきました・・・
③ 歯の変色
神経を取ると、象牙質内部のコラーゲンが変性し、徐々に歯が暗くなります。
特に前歯では審美的問題になります。
内部漂白(ウォーキングブリーチ)で改善は可能ですが、天然の歯の透明感を完全に再現するのはなかなか難しいものです
④ 再感染(根尖病変)

神経を取った歯は、「無菌化した空洞」を人工的に封鎖している状態です。
封鎖が破綻すれば、細菌が侵入し、根尖性歯周炎つまりは根が再び膿み始めます。
6年〜10年後に、強い違和感や噛むと痛みが出たり、歯茎が腫れる
といった症状が出ることがあります。
神経がない歯は、生体の免疫応答が働きにくい。
これは本当に大きいのリスクなのです・・・
■ まとめ
神経を取る最大のデメリットは
歯の寿命が短くなる

ということに尽きます!
■ ではなぜ、事前にあまり説明されないのか?
ここが大切です。
歯科医師は常に「メリットとデメリット」を天秤にかけています。
例えば、
1、夜も眠れない痛み
2、 自発痛が続く
3、不可逆性歯髄炎(炎症が治らない状態)と診断される状態
この場合、
神経を取ってしまうべき状態
つまり、
日常生活に支障をきたしている段階では
抜髄が最善となるケースがほとんどなのです。
「今の痛みを取ること」
が最優先だからです。
だからこそ、
治療前に“寿命が短くなる可能性”の話は後回しになることが多いのです。
当院は診断を大切にします!
①痛みがないC3(神経に到達した虫歯)
②まだ可逆性の炎症に留まっている歯。
こういったケースでは、神経を守れる可能性があります。
だからこそ、審査・診断がすべてなのです。
2、 神経を残すメリット
①痛みという警告機能が残る
② 歯の構造的強度を保ちやすい
③審美的変色が起こりにくい
④再感染リスクが低下する
つまり、歯が“生きている状態”を維持できる。
これは非常に大きな価値です。
当院の考え方
西新宿五丁目デンタルクリニックでは
・できるだけ削らない
・できるだけ神経を残す
・患者さんと相談して治療計画を進めていく
このバランスを大切にしています。
神経を残すことが目的ではありません。
歯を長く守ることが目的です。
次回は、
「ではC3の神経を救う方法はあるのか?」
具体的な治療法についてお話します!






















